診断基準から把握する鬱の症状【知らなきゃ損する改善術を指南】

クリニックで自分の症状と向きあおう

知っておこう、気分の病

診察

鬱病は行動や意欲に障害の起こる疾患です。診断は問診が中心で、治療は薬物療法を中心に行います。鬱病の薬物療法では、薬効が出るより先に副作用が出現したり、治ったと思って内服を中断すると思わぬ副作用が出現することがあるので注意しましょう。

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気分障害を知ろう

カルテを持つ医師

どんな疾患から合併するか

鬱病とは気分障害を伴う疾患です。診断の基準は医師が使用する診断基準によって異なっており、世界保健機関が提唱しているものやアメリカの精神医学会が提唱しているものなどがあります。診断基準が複数あるため、医師によって基準が厳密に統一されていないのが現状です。今後さらに疾患の研究が進むことで、診断基準の統一が可能になるかもしれません。鬱病は色々な疾患から合併することがあります。そのため合併しやすい疾患を持った患者から非常に関心を集める疾患となっています。例えば、癌は非常に鬱病を合併しやすい疾患です。鬱病の発症が見られるのは死亡率の高い食道癌や膵臓癌だけでなく、比較的死亡率の低い癌にも見られます。癌というと自身の死をイメージする人が多く,それがストレスになっています。また抗がん剤の治療とそれに伴うきつい副作用や食道癌のような難しい手術などもストレスになり,鬱病の合併に関与しています。鬱病を発症することにより、患者の生活の質はさらに低下してしまいます。そのため近年ではホスピスを利用する人が増えています。ホスピスを利用することで、残された人生の時間を患者が有意義に使うことができ、鬱病の改善にもつながっています。脳梗塞や脳出血を発症した人たちにも、鬱病は関心を集めています。これらの脳血管疾患は、脳にダメージが及ぶことが原因となって、鬱病を器質的に発症することがあるのです。治療としては抗うつ薬を使う場合もありますが、脳の循環を改善する薬を使うことで治療できる場合もあります。

特徴を勉強しよう

鬱病は男性より女性に多い疾患です。この原因の一つに女性ホルモンの影響があります。月経中にうつ症状を発現する人がいますが、それも原因は女性ホルモンです。また40代後半から50代前半にかけて始まる閉経に伴って女性ホルモンが減少したときに、更年期障害という疾患が発症します。この疾患は自律神経の乱れを伴い、鬱病を合併することもあります。女性が鬱病になりやすい理由は、ライフステージの変化にもあります。女性は男性に比べて、妊婦になったり母親になったり介護者になったりと、役割が男性よりも多い傾向にあります。特に妊婦から母親になったときはうつ症状が悪化して産後鬱病になることがあります。このような現状への対策としては原疾患への対策が重要で、更年期障害の治療としてはホルモン補充療法の登場で予後が改善してきています。産後におこるうつ症状に対しては、産前に十分な精神的なケアを行うことが多くなってきています。鬱病の治療は薬物療法が中心です。近年、鬱病の治療薬は改善が進んでおり、以前のように強い副作用で患者が内服をやめてしまうといったことは減少してきています。薬物療法以外には、精神療法や認知行動療法、心理教育などがあります。この中で近年注目されているのは認知行動療法で、この治療方法は患者がストレスをどう受け取っているかを自覚するように促し、患者が自分の中のストレスを客観的に受け止められるように支援します。その結果として、患者はストレスへの反応を変化させていきます。近年では精神科クリニックなどでも良く行われるようになった治療方法で、薬を使わない点が好まれています。知らなきゃ損する改善術とも言えるでしょう。

長く増加し続ける疾患

下を向く人

鬱病は脳内のセロトニンが不足することで起こります。原因はストレス、運動不足、太陽の光を浴びない、ホルモンバランスの乱れなどです。鬱病は診断が難しいため、誤診されることも少なくありません。それを防ぐためにはセカンドオピニオンを念頭においておくと良いでしょう。

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気分障害の勉強をしよう

病院

鬱病の治療は急性期、持続療法期、維持期に分類されます。急性期では休養が必要であり、持続療法期と維持期では薬物療法の十分な理解が必要です。鬱病の診断では問診が重要で、医師は患者から症状について非常に詳しく情報を取るようにしましょう。また既往歴や生育歴も診断上重要です。

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